決算書の読み方シリーズ 貸借対照表とは その2

 

貸借対照表の読み方 その2 

 

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固定資産の分析

 

貸借対照表は大きく5つに分けられています。前回に引き続き固定資産の部を見ていきます。

 

固定資産とは

固定資産とは「長期(一年以上)にわたって保有することで間接的にお金を生み出す手伝いをしてくれる資産」のことです。多ければよいというものではありません。不要な物は持たず、資産のスリム化を図りましょう。

 

〇 土地

会社名義で所有する土地の評価額が記載されています。不動産を多く所有していることはよいことですが、遊休地になってはいませんか。資材置場や土場、その他の活用法で利益を生むための土地であることがベストです。遊休地であるなら現金化して会社への投資資金にするか、その土地を利用することを考えてみましょう。

 

〇 建物

会社名義で所有する建物の評価額です。土地と同様に不要な建物は解体処分しその土地を有効活用できないか考えてみましょう。注意すべきは「評価額であること」です。土地や建物を売却しようと検討してもその価格では売れません。不動産によると評価額の7割前後が相場となるそうです。実際に売れそうな土地であれば心配はいりませんが、このような事例もあります。山間部地域で広い土地を売却しようとしましたが、買い手がつきませんでした。このように何千万という評価額であっても、買い手がつかないような物件であれば0円と同じです。評価額に惑わされて本当の価値を見失っていませんか。資産が多いとこのように決算書の実態がつかめなくなることがあるので要注意です。

 

〇 車両・機械

これらは減価償却されています。無理に増やす必要もないため、あまり気にとめなくても構わないところです。あると便利、という理由からとても古い重機や機械を残している会社もみかけます。先代が必死な思いで購入した重機です。このような思い入れのあるものを無理に手放す必要はありませんが、維持費や修繕費と見比べて今後の会社にとってベストな判断をしましょう。

 

その他にも無形固定資産として電話加入権や借地権、投資等といった項目もあります。よくわかりにくい項目が多いかと思いますが、できる限り調べて把握しておきましょう。

とにかく不要なものを処分し、必要なものだけを残して固定資産を少なくしましょう。総資産のうち固定資産が4割以下になるようにしてみてください。その状態であれば資金に余裕ができてきます。長期計画では流動資産が8割、固定資産が2割になるように戦略を立てましょう。少ない設備(固定資産)でたくさんの資金(流動資産)を生むことができる会社にしていくわけです。

資産を少なくせよという理由はもう一つあります。自己資本比率の改善化のためです。自己資本比率は「資産をどれだけ自力で賄えているか」を表します。今ある資産から利益を有効的に生むことができる健全な会社であるかの指標で、決算書で最初にチェックされる数字です。自己資本を増やして資産を減らすことでこの指標は伸ばすことができます。できるだけ資産のスリム化を図りましょう。

 

決算書の読み方シリーズ 貸借対照表とは その3 - りょうまの会援隊

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