決算書の読み方シリーズ 貸借対照表とは その3

貸借対照表の読み方 その3

 

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流動負債の分析

 

前回に引き続き、今回からは貸借対照表の右側の流動負債の部を見ていきます。

 

 

流動負債とは

まず流動負債とは「短期(一年以内)に支払わなくてはならないお金」のことです。会社から出て行ってしまうお金のことなので流動負債の合計額は少ない方が良いとされています。どれくらいまで抑えておけば良いのかというと、資産の2割程度が理想的です。ただし、自己資本の部を大きく肥やすことと同時に行わなくてはならないため、時間をかけて改善しなくてはならないところです。

それでは流動負債の内訳をみてみましょう。

 

〇 買掛金

売掛金とは反対に、買物をした際にツケとなる支払金のことです。ここは少し矛盾するところですので落ち着いて整理しましょう。流動負債は少ない方が良いと前述しましたが、買掛金は多い方が良いのです。この矛盾はどういうことかというと、資金繰りが関係しているからです。決算書のバランス的には流動負債額は資産の2割程度に抑えたいのですが、資金繰りからの目線で考えると支払いはできるだけ遅くが原則です。支払いを遅らせるとは、つまり買掛金の減りが遅くなると同じなので矛盾となります。資金繰りを優先しつつ、自己資本の部を増やすことで流動負債の部を2割へとしていきましょう。

 

〇 短期借入金

一年以内に返済しなくてはならない借入金のことで、銀行や政策金融公庫からの融資などがこれに該当します。ボーナス月にあわせて借入れしたり、緊急の運転資金のために借入れすることが多く、そのどれもが数ヶ月での返済プランとなります。資金繰りが良好な会社であれはとくに気にすることなく返済しておけば良いのですが、資金繰りが苦しいととてもネックになってくる部分です。その時は借換えをして長期借入金にしてしまいましょう。

 

 〇 その他の流動負債

その他には未払金や、未払消費税、支払手形などなど、支払わなくてはならないお金をたくさんの勘定科目で計上されます。この辺は内訳を知らないとなんの支払いのことなのかわかりません。例えば未払金で100万円と計上されていてもなんの未払金なのか、ひとつひとつ経理帳簿から探す必要があります。一番手っ取り早いのは決算書を作った経理担当者、もしくは顧問の税理士に相談しましょう。

 

 

冒頭でも述べたように流動負債とは一年以内に支払わなくてはならないお金のことです。資産の2割程度になるよう資金繰りをコントロールしましょう。同時に利益を出し続けることで自己資本を増やし、貸借対照表の右側だけで

流動負債2 : 固定負債4 : 自己資本4

の割合に作りあげます。自己資本4の部はつまり自己資本比率のことで、まずは40%を目標にします。自己資本比率についてはまた詳しく書きたいと思いますが、利益を増やすことと資産をスリム化させることで改善できます。上記の割合は最初の目標ですので、会社が安定して利益を生むことができるのであれば

流動負債2 : 固定負債0 : 自己資本8

 

を目指しましょう。これこそが潰れない会社の条件の1つなのです。