決算書の読み方シリーズ 貸借対照表とは その1

 

貸借対照表の読み方 その1 

 

 f:id:rkaientai:20180303232948j:plain

 

流動資産の分析

 

貸借対照表は大きく5つに分けられています。今回はそのひとつ、流動資産の部を見ていきます。決算書の読み方にて、流動資産は多い方が良いとしましたが、その中には少ない方がよいものもあります。ひとつずつ理解して自社の貸借対照表を調整していきましょう。

 

流動資産とは

流動資産とは「一年以内にキャッシュになる資産」のことをいいます。内訳としては

 

〇 現金・預金

   口座にある「預金」とは別に、通常、社内にある程度の現金をおいて業務を運営します。それを「現金」としています。現金・預金は多いに越したことはありません。利益の積み重ねによってこの現金・預金の項目を増やしていくことが企業の第一目標となります。わかりやすいため安易に考えがちですが、実は一番大切なところなのです。流動資産は多い方がよい、というのはこの現金・預金のことなのです。

 

 

売掛金

   請求書を発行してから、即金即払いで受け取らない限りは口座振込か小切手での支払いとなります。この、口座に振り込まれるまで、もしくは現金回収するまでの間の「ほぼ約束された状態のお金」を売掛金と呼びます。しかしここは要注意です。売掛金は少ない方がよいです売掛金はいずれ入ってくるお金なので、この項目が多いのはよいことと捉える人がいますがそれは間違いです。まだ回収できていないお金であるため油断ができません。資金繰りとも関連してくることですが「回収サイトははやく、支払サイトはおそく」が大原則です。売掛金はできる限りはやく回収し、少ない状態に保ちましょう。

 

 

〇 棚卸資産(在庫)

   社内にどれだけの在庫があるかを金額で表します。在庫=資産というイメージがしやすいため抵抗ない方が多いかと思います。後の固定資産の部で記述してありますが、資産は多ければよいという考え方は誤りです。不要な資産は持たないことです。在庫についても同様で不要な物、いつ売れるかわからない物はお金をかけてでも処分しましょう。一時的な処分費がかさんでしまいますが、棚卸資産の項目をスリム化し、適正な数字にしましょう。

 建設業の場合、とくに造園業者にありがちなのですが庭石の費用です。石材の場合は値段があってないようなもので、造園バブル期のまま棚卸資産として計上してしまっている業者が多いようです。

 製造業の場合は、物を作って在庫として計上すればそれだけで利益となってしまいます。売れなくてもです。詳しくは別記事にて紹介しますが、実際によくある話です。違法ではないのですが立派な粉飾でもあります。なによりも偽った数字によって自社の貸借対照表の実態を見失うことに直結します。

棚卸資産の項目も安易に考えられがちですが、健全な決算書を作るうえでは絶対に手を抜けないところです。

 

そのほかにも有価証券や受取手形、その他の項目といったものがありますが、まずは上記の3つを確実に理解してコントロールしましょう。

 

 

決算書の読み方シリーズ 貸借対照表とは その2 - りょうまの会援隊

rkaientai.hatenablog.jp

 


にほんブログ村