5つのバランスでつくる貸借対照表の黄金比率~ 9:1=1:9 ~

 5つのバランスでつくる貸借対照表黄金比

 

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○ 決算書の基本

貸借対照表の基本構成

「粗利ー経費=利益」と一言で済むように、儲けを出す考え方は難しくありません。粗利以上に経費を使わないことで、この単純な原則を頭に入れておけば良いのです。赤字続きの企業は売上高増を図り、黒字化を目指します。と同時に経費削減により利益確保を図ることも重要なわけですが、忘れてはならないのは「売上高増なきコスト削減は一時的な緊急回避でしかない」ということ。そのことを念頭に置いて経費削減に取り組み、財務体系の健全化、早期改善に努める必要があります。

 

貸借対照表(バランスシート B/L)を見ればその企業の全てが分かるといっても過言ではありません。何も知らない、まだこれからの経営者が初めて貸借対照表を見たときにどの様に感じるかでその経営者のセンスが問われます。よく解らない数字の羅列を見て、拒絶するか、興味を示さないか、はたまた可能性を感じるか・・・僕自身の経験では、会社の赤字が続く状態の中で原因が解らず、ほとほと困っていたときに初めて貸借対照表に目を通したが、一目で「ここに全て(の答え)がある」と直感しました。すぐさま本とインターネットで決算書の読み方、分析を勉強し、その後数カ月続けて決算書に没頭したことを覚えています。今でも決算書にはよく目を通すが何時間でも眺めていられますし、日中頭から離れなくなっている経営者も存在するほどです

貸借対照表は「資産(運用するお金)」と「負債(調達したお金)」の3つに大きく分けられます。資産の部では「流動資産」と「固定資産」の二つの要素から成り立ち、決算時点での企業の全財産(資産)を表しています。負債の部では「流動負債」と「固定負債」の2つの要素から成り、決算時点での企業の全債務(払わなくてはならないお金)を表しています。最後に純資産の部では「純資産(自己資本)」を表します。決算書を見る事はつまり、この「流動資産」 「固定資産」 「流動負債」 「固定負債」 「自己資本」の5つのバランスをみるということなのです。

 

前述のような理想的なバランスからどれほど離れているかという観点から自社の財務体系の良し悪しを測ってみることも大切です。一般的に赤字体質の企業、資金繰りの厳しい企業は以下のようなバランスです。

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流動資産自己資本の割合の小ささから利益により現金を蓄積する力が弱いと思われます。

反対に、固定資産と固定負債の大きさから、抱えすぎた固定資産を上手く活用できていないか、借金過多で資金繰りが上手くまわっていないのかなどの背景が考えられます。

 

このように流動資産3割、固定資産7割に対して流動負債3割、固定負債6割、自己資本1割となっている企業が多く存在しています。決算書は人体の診断書のようなもので、理想的な貸借対照表からは筋肉質で健康的、かつ豊富な血量と良好な血の流れがイメージできます。それに対して上記の貸借対照表では、贅肉が多く、貧血気味で血の巡りも悪く、正反対のようなイメージとなります。

 

流動資産:固定資産=筋肉:脂肪のようなものです。固定資産が多く自己資本が少ないというのは血量が少ないため他人から輸血された血で活動しているが、自身で血液を作る体質ではないため(赤字体質)出血が多く貧血気味(自己資本=血量)な状態です。貧血になると活動に限界が来し、資金繰りがショートしてしまいます。
商売の問題ごとはおよそ全て利益によって改善されるため、突き詰めると安定した黒字体質であれば全て解決するが、それを理解した上で体調管理を怠らない事が重要なのです。

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